- 「メッセージング」とは?
- ステップ2:自社の魅力を洗い出す
- ステップ3:魅力を盛り込んだメッセージをつくる
この記事はこんな方におすすめ ・スカウトや面談などで、自社の魅力が候補者にあまり伝わっていないと感じる方 |
TMP(※)における「メッセージング」とは、ターゲットの心を動かし、次のアクションにつなげるためのメッセージの作成を指します。
適切なメッセージングができていないと、採用成功はもとより、ターゲットである候補者に会うこともできません。メッセージングを意識すれば、候補者の状況に合わせて的確に自社の魅力を伝えられるようになります。
※TMP…「Targeting(誰に対して)」「Messaging(どんなメッセージで心を動かして)」「Processing(どんなプロセスを経て入社の意思決定をしてもらうのか)」の頭文字をとった、採用フレームワークの一つ。 詳しくはこちらの記事をご確認ください。
■3つのステップを意識しよう
候補者に適切にメッセージングするために、以下の3つのステップを踏みます。
ステップ1:メッセージングを行うターゲットの選定
ステップ2:自社の魅力を洗い出す
ステップ3:魅力を盛り込んだメッセージをつくる
※ステップ1は、以下の記事に記載しているので、ご確認ください。
採用ターゲットの選択肢を増やす重要性
Will Can Must を使って考えるペルソナ設計
この記事ではステップ2以降を詳しく解説します。
最終的にはターゲットに合わせた魅力の訴求を目指しますが、その前にまずは自社の魅力を洗い出しましょう。自社の魅力をすべて言語化する前にターゲットを意識してしまうと、ターゲットに寄せた魅力のみ考えてしまい、すべての魅力を洗い出せない可能性があるためです。
自社の魅力をすべて洗い出すために、求職者の「転職の軸」(事業軸・仕事軸・待遇軸・人軸)を起点に、「それぞれの軸に関して、自社が提供できること・価値は何か」を考えてみるのがおすすめです。
自社にとっては「当たり前」のことでも、候補者にとっては「魅力」に映ることもあります。客観的かつ俯瞰的(ふかん)した視点を意識してみましょう。
■実体験から自社の魅力を見つけられる「社内インタビュー」のすすめ 自社ならではの魅力を見つけるための施策として、キャリア入社者を対象に社内インタビューを実施することも有効です。 キャリア入社者だからこそ分かる「前職(他社)との違い」や「自社を選んだ理由」をヒアリングすることで、自社の魅力の言語化につながります。 「なぜ自社に入社を決めたのか」「自社のスカウトや面談・面接で印象に残っていること」「入社後に気づいた自社のいいところ」など、選考のなかで印象に残った点や決め手に加えて、働くなかで実感した自社の魅力を引き出すことが重要です。 |
ステップ2で洗い出した自社の魅力を、ターゲットの志望度や選考フェーズに合わせてカスタマイズしましょう。
ポイントは、「選考フェーズ」によって、訴求する魅力を変化させていくことです。
「候補者の心理状況」を的確に捉えながら、伝えるメッセージを考えていきましょう。
候補者心理 | 自社への志望度 | 低 | 中 | 高 |
候補者の状態 | 自社を知らない、関心が低い状態 | 転職先候補の1つになっている状態 | 転職先として決断に迷っている状態 | |
メッセージングの目的 | 自社を知り、興味を持ってもらう | 自社への志望度を高める | 自社への入社を決断してもらう | |
具体例 | メッセージの内容 |
・自社だけでなく、業界としての魅力 ・自社の将来性、描いている未来 |
・自社で生かして欲しい候補者のスキル ・候補者と似た属性で活躍しているキャリア入社者の事例 |
・中長期的に自社が提供できる価値 ・なぜあなたなのか |