この記事はこんな方におすすめ ・面談・面接が初めてで、面接官としての心構えを知りたい |
(1)事前に候補者の状況について確認する
貴社への応募に至るまでの経緯や、2回目以降の面接であれば、過去に実施した面接の内容を事前に確認してください。また、貴社への入社意欲が高まりきっていない可能性があることを念頭に、現段階でどれくらい入社意欲がありそうかの仮説立てをしましょう。仮に入社意欲が低そうな場合には、入社意欲を上げるための魅力の訴求について意識しながら事前情報を確認することをおすすめします。候補者の職務経歴書がある場合には必ず事前に目を通しましょう。
(2)最初の印象や先入観だけで判断しない
重要なのは、印象や先入観といった個人の感覚で判断しないことです。候補者の第一印象や外見の印象や、直前に面接した候補者との内容の差、他の面接官が行った評価への配慮など、候補者との面談・面接内容以外の理由だけで判断しないようにすることが重要です。
(3)確認、伝達は忘れずに
担当する面接の場で何を確認するか、事前に整理したうえで面接に臨みましょう。以下の項目については選考の早い段階から確認し、場合によっては選考スケジュールの調整や個別対応を検討しましょう。
確認事項の例
・転職軸とその優先順位
・入社可能時期
・他社への併願状況と自社への志望度
・希望年収など
候補者が辞退する理由の一つに、「面接官の印象」が挙げられます。
面接官が候補者の上司になるケースも少なくありません。また、候補者が「選考を受ける企業でどんな人が働いているか」を想像するうえで、面接官の印象は重要な役割を果たします。面接という短い時間で、「自分とは相性が良くない」「尊敬できない」という感情が生まれてしまえば、選考辞退につながります。もし選考途中での辞退が多いようであれば、面接官の対応にも原因があるかもしれません。
■マイナスな印象になりがちな面接官の対応の例
•一方的に質問し、取り調べのような面接になっている
•面接官の元気がない、笑顔がないなど、候補者を委縮させる表情や態度になっている
•候補者の発言や成果などに対して、見下したような言動をとる
•(たとえ選考に集中していたとしても)パソコンばかり見ていて、候補者からは他の作業に集中しているように見える
マイナスな印象にならないようにするために、「ロールプレイングを撮影してみる」「面接には2人1組で参加してお互いにフィードバックする」など、自分自身もしくはチームで面接での言動を確認してみることをおすすめします。