この記事はこんな方におすすめ ・スカウト送信や面談・面接において、自社の魅力がうまく伝わっていないと感じる |
スカウト送信や面談・面接など採用活動の各場面において、候補者に対して自社の魅力を訴求していく必要があります。その際に「ペルソナ」を設計しておくことで、より効果的に自社の魅力を候補者に訴求できるようになります。
ペルソナの設計を考えるうえで役に立つのが、「Will Can Must」の考え方です。候補者や自社の価値・方向性などを、やりたいこと(Will)・できること(Can)・するべきこと(Must)の3つの視点で考えることで、候補者理解や・自社の魅力の把握につながります。
ポイントは、Will・Can・Mustの3つの円のうち、「候補者にとってのWillは何か?」の仮説をまず立てること。これにより、Will・Can・Mustが重なっている部分が明確になり、候補者に自社の魅力を効果的にアピールできるようになります。
職務経歴書を読むと「この人は○○のキャリアを歩みたいのだろうか」と、候補者の「will」が想像できることもあるでしょう。しかし、「職務経歴書から想像できたWill」が事実とは限らないため、この段階で合否を判断するのは避けましょう。
職務経歴書の情報だけで候補者のWillを判断した場合、「経験やスキルにひも付かない候補者のWill」を見落としてしまい、実は自社のペルソナと合致している候補者であっても見逃してしまう可能性があるためです。
「職務経歴書から想像できたWill」は、スカウトテンプレートや面談・面接での「自社の魅力付け」にぜひ活用しましょう。
■経験やスキル(Can)から候補者のWillを考える
「今の経験やスキルを生かしてどのようなキャリアを築きたいか」という観点からWillの仮説を立てる方法です。候補者が身に付けたいスキルや経験が得られる環境がそのままWillにつながっていると考えられる場合に有効です。
候補者の心理として、「もっとできることを増やし、次のステップへ進みたい」と考えている場合は、候補者が仕事上でかなえたいことがWillとなるでしょう。
■経験やスキル(Can)とはひも付かない候補者のWillを考える
候補者にとっての「理想の働き方」や「自身のありたい姿」がWillにつながっていることもあります。
候補者の心理として、自身のありたい姿や理想の働き方・生き方がかなう「もっと良いMust(やるべきこと)はないか」と考えていることが多く、スキルや経験(Can)と直接的には関連していないケースです。
※Willの仮説を立てる際に参考になる考え方として、「転職軸」というものもあります。詳細は、こちらの記事をご参照ください。